電子書籍に向いてるコンテンツ
電子書籍のビジネスについて考えるうちに、 電子書籍に向いているコンテンツってなんだろう? と考えるに至りましたので、今日のエントリーではそれをまとめてみました。 (どこかで読んだ本や記事の受け売りも込みです)
◆ 繰り返し読むことの多いカテゴリー
- 料理本(レシピ本ですな)
- 地図(家や車のどこかにぼろぼろになった道路地図ありませんか?)
- マニュアル・技術指南書(「〜の使い方「〜入門」みたいな本)
- 過去の記録もの(過去の風習や景色やイベントの記録・アーカイブ)
こう見ると、既に無料のネットサービスになっているものが多いなあ。
本、売れなくなる訳だよ。_l ̄l○
◆ シンプルなテキスト「だけ」で成立するコンテンツ
定義としては
- 挿絵がいらない。
- 目次、扉含め、デザイン要素が不要なもの。
- 装幀やの表紙のデザインとかより、その著作がもつネームバリューのほうが大きいもの。
いわゆる「文豪もの」や「教科書に出てくるような作家の本」ですかね。
そう考えると…青空文庫ですね。それって無料でゲットできますやん。_l ̄l○
◆ 恥ずかしい本
詳しくは申しませんが、男性向け、女性向けとも、まあいろいろありますよね。
いわゆるエロコンテンツです。
実際このカテゴリーの売上が電子書籍市場で重要な位置を占めるているのは公然の秘密。またエロ「ど真ん中」のコンテンツ以外の、「ラノベを買うのに気が引けるおじさん」のニーズとかも含まれます。
とはいえ紙の本をAmazonに注文しちゃえば、書店員のお姉さんの反応にドキドキする必要もないですから、その意味では「電子書籍による購入が唯一の回避手段」という訳でもないですけど…。え?誰ですか?「書店員のお姉さんの反応を見るドキドキが楽しいから書店で紙の本を買う」とか言っている人は。そんな事聞いてませんから。\(^o^)/
◆ ステイタス性の薄い本
本を読んでいる「風情」を人に見せるのも、読書の大きな楽しみのひとつだとも言えます。ほら、中高生のころ、難しい感じの本を読みながら「おれこういうのわかっちゃっているもんね」的空気感をアピールした経験のある方、多いんじゃないですか?
体操着を盗んだところをうっかり目撃されてヒドい目にあうボードレールの彼とかみたいに。http://www.shonenmagazine.com/bmaga/akunohana
逆説的な話しになりますが、そういったアピールに向かない本は、ある意味電子書籍で読むのに向いているのかもしれません。電子書籍読んでるのか、パズドラやってるのかなんて、端から見たらわかりませんからね。
◆ 最後に主観
独断と偏見で「電子書籍で読むのに向いているカテゴリー」を選ぶとすれば、イチ押しは「SF」ですかね。
あまり難しいことを考えずにお話の世界へグイグイ引っ張り込んでくれるようなコンテンツであれば、通勤通学の電車の中で読むのも苦痛でないですし。そういえば電子書籍の専用端末は混雑した電車内でも片手で操作できるし、文庫本より取り回しいいですよ。いちいち栞しなくてもいいし。
まあ「読ませる力」があるコンテンツならそもそもカテゴリーは何でもいいのですけどね(なんでもいいのかよ!)。
ということで私がいまkindleで読んでいるこの本。お薦めです。
ちなみに同じ方が書いた虐殺器官という作品から話しがつながっているので、続けて読むのをお薦めします。