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本好きに送る「電子書籍のつくり方」講座

誰でも 簡単 手作り 電子書籍

タグ入力の省力化(コピペ)

前回はhtmlの基礎について、実際にhtmlのファイル(電子書籍データ)のつくりながら学びましたが、今回はもう少し長めの文章でhtmlファイルをつくります。

下のような文章をウェブブラウザ上で表示しようと思います。

桃太郎

桃太郎の誕生

昔々、あるところにお爺さんとお婆さんがおりました。

お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。

お婆さんが洗濯をしていると、川上から大きな桃が「どんぶらこ、どんぶらこ」と流れてきました。

前回、文字をウェブブラウザで表示をするには

  • “これはHTMLのファイルである”と定義した入れ物が必要
  • 表示したい文字(要素)にはタグつけが必要

と学びましたので、そのルールに沿って下記のような内容のhtmlファイルを作ります。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<!DOCTYPE html>

<html

 xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"

 xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops"

 xml:lang="ja"

 class="hltr"

>

<head>

<meta charset="UTF-8"/>

<title>作品名</title>

<link rel="stylesheet" type="text/css" href="../style/book-style.css"/>

</head>

<body class="p-text">

<div class="main">

 

<p>桃太郎</p>

<p>桃太郎の誕生</p>

<p>昔々、あるところにお爺さんとお婆さんがおりました。</p>

<p>お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。</p>

<p>お婆さんが洗濯をしていると、川上から大きな桃が「どんぶらこ、どんぶらこ」と流れてきました。</p>

 

</div>

</body>

</html>

上記の文章を、前回と同じ手順でテキストエディタEmEditor等)の新規書類にコピペし、任意の名前で保存(エンコードを「UTF-8(BOM無し)」にするのを忘れずに!)、ブラウザで表示すると下のようになります。

ブラウザでテキストを表示

 

では、タグをつけた本文部分をもう一度見てみましょう。段落の先頭には<p>を、終わりには</p>がついています。

<p>桃太郎</p>

<p>桃太郎の誕生</p>

<p>昔々、あるところにお爺さんとお婆さんがおりました。</p>

<p>お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。</p>

<p>お婆さんが洗濯をしていると、川上から大きな桃が「どんぶらこ、どんぶらこ」と流れてきました。</p>

このようなタグを付けていくのは「同じ作業の繰り返し」になります。

この程度の、段落の少ない文章ならひとつひとつタイピングしてタグをつけていくのも可能ですが、もっと段落が増えたらどうでしょう?

長編小説のなかにある段落すべてに対して、ひとつひとつ入力していくのはあまりにも時間がかかってしまいます。

そこで、「作業の省力化」について考えてみましょう。

コピペ(コピー&ペースト)

パソコンに限らず、世の中に存在する“機械”は、ひとの作業を省力化するために存在します。特に「同じ作業の繰り返し」は、機械が最も得意とする分野です。逆に言えば「単純な繰り返し作業を人間がやる」のは、あまり筋がいい話しでない、とも言えます。

コピペ
繰り返しをともなうパソコンの入力作業を省力化する方法として、よく知られているのが「コピペ」です。コピペとは「コピーアンドペースト」の略称で、「複製(コピー)したデータを別の場所に貼付ける(ペーストする)」ことです。

コピペをより効率的に行うためには、このブログの第二回目で出てきた「キーボードショートカット」が有効です。マウス操作(右クリックメニュー)でも「コピー」や「貼付け」をすることは可能ですが、今回のような繰り返しの多い作業では「キーボードショートカット」を使うとマウス操作よりも数段早く作業できます。

 今回の文章に対する作業であれば

  • まず最初の段落に<p>とキーボードで入力。
  • 入力した<p>の部分をマウスカーソルでなぞり、コピー(ctr+C)する。
  • 次の段落の先頭にカーソルを移動。貼付ける(ctr+V)。
  • 更に次の段落にカーソルを移動。貼付ける。以下繰り返し…。
  • 先頭の<p>のコピペ終わったら、段落末に</p>を同じ要領でコピペする。

という手順になります。

省力化とともに得られる「誤入力防止」の効果

電子書籍づくりをしていると「作ったデータが上手く動かない」ことがよくあります。いわゆる「エラーが出ている」状態です。一度エラーが出たデータから、その原因を見つけ出すのは結構大変な作業です。そしてエラーの原因としてとても多いのが「入力ミス」です。

タグの誤入力の例

 もちろんワザと間違える人はいないわけですから、「注意深く作業する」という解決方法では限界があるのは容易に想像がつくところですし、そもそも注意深くなりすぎると作業がはかどらないし疲れます。

コピペにはこうした「誤入力を防ぐ」という効果も実はあります。

当たり前の話しですが、コンピューターは「コピーした文字」を「間違って別の文字にして貼付ける」といったことは絶対しません。もしコンピューターが使い手の意図に反した動作をするのであれば、それは操作している「人間」の指示が間違っている、ということになります。

どんなに慎重に作業しても、人が関わる限り誤入力は起こります。であれば、コピペなどのコンピューターの機能を活用し、タイプミスなどのヒューマンエラー要因を減らすことが、速やかに間違いのないデータをつくることにつながります。

今日のまとめ

コピペで繰り返しの作業を省力化する。

  • 同じ内容を他所からもってくることにより、データの再入力の手間を減らす。
  • マウス操作よりキーボードショートカットを使うのが効率的
  • 副次的に「誤入力防止」の効果も得られる。

次回は
タグ付け作業の効率化(検索置換)についてお話します。