音声付き電子書籍を作る(iBooks用_2)
電子書籍にする文章を用意する
それでは音声付き電子書籍づくりをはじます。まずは本に使う文章(今回は挿絵も)を用意します。今回も例によって本の素材データは「青空文庫」からお借りします。
あなうさピーターのはなし
http://www.aozora.gr.jp/cards/001505/card51344.html *1
皆さんご存知の「ピータラビット」のおはなしです。
今回はこれを声の出る絵本として電子書籍にしていきます。
青空文庫のページの下方、テキストファイル(ルビなし)のリンクをクリックし、zipデータをダウンロードします。zipファイルを解凍すると、「本文のテキストファイル」と「挿絵の画像ファイル」が確認できます。
文章の音声データを用意する
次に文章を読み上げた音声データを用意します。
先にも書いたとおり、「自分で音読して、その声を録音する」というのがいちばん手っ取り早いので、その方法で行きます。
なお合成音声をご利用希望の方はこちらの無料ソフトなど使うといいかもです。紹介動画もあります。
では音声を録音してみましょう。
まずはダウンロードした「あなうさピーターのはなし」のテキストファイルを開き、その内容を音読していきます。
録音には、近頃のパソコンにほぼ間違いなく付いている「内蔵マイク」と「録音ソフト」を使います。内蔵マイクについては特に設定なしで使えると思います。
録音ソフトは下記のものが標準で用意されているはずです。
サウンド レコーダー(Windows)
使い方
http://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/qadoc?QID=012091
QuickTime(Mac)
使い方
http://motw.mods.jp/Mac/sound_recoding.html
今回は1ページごとに1ファイルになるよう録音します。また書名、著者名、訳者名も忘れずに録音します(本扉でつかいます)。そうすると今回の「あなうさピーターのはなし」の場合、音声ファイルの数は全部で「27」(本扉1ページ+本文26ページ)となります。
また、音声ファイルの保存形式には様々ありますが、今回使用できるのは .wav .m4a .mp3. mp4 のいずれかになります。録音した音声ファイルの拡張子が上記以外の場合は、別途ファイル形式を変換して下さい。
音声ファイルの変換ソフトはフリーでいろいろあり、ネットで検索すればすぐ探せますが、iTunesを使って変換もできるようなので、既にご利用の方は試してみてください。
http://flytransfer.wordpress.com/2013/07/19/convert-wma-to-mp3-using-itunes/
余談
音読を録音して感じたのは、「滑舌を意識してゆっくり読むことを意識すると、いくらかマシな感じになるかな」ということ。プロじゃないのでうまくはないのは当然なのですが、いかんせん「録音して聞く自分の声」というのは、なぜこうもひどく恥ずかしく感じるのでしょうか、謎です。同じように感じる方におかれましては、今回の「音声付き電子書籍を作る」というミッションのために少々我慢です。普段の自分のしゃべり方の改善に役立てる、という手もありますし。
今日のまとめ
音声入り電子書籍の素材の準備
電子書籍に使う音声データ
→録音用ソフトを使い音読した音声データを録音。
次回は
オーサリングソフトを使ったEPUB制作についてお話します。
*1:なおこの作品の翻訳については著作権は存続していますが「クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンス」によって公開されており、それに従いこのブログで公開しています。
ライセンス要約
http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/
ライセンス
http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/legalcode